【yt】お金で得する人、損する人の心理学
《要約》
・イースタリンの逆説
リチャード・イースタリンは
「貧しい人はお金により幸福度が増すが、中流(年収800〜1000万円を超えると幸福度は上がらない。」
→お金を手にする程、孤独を愛するようになる。お金よりも幸福度を得られる人間関係を疎かにしてしまうため、幸福度が上がらなくなる。
そのため、お金と人間関係を同時に手に入れる必要がある。
お金を上手に使う方法、付き合い方は、お金が心理にどんな影響を与えるか知る事が、唯一の道。
行動経済学者ダニエル・カーネマンと心理学者エイモス・トヴェルスキーが1979年に提唱。(カーネマンはノーベル賞を受賞)
「人は得をするよりも、損をしたくない想いの方が強い」
得と損の感じる比率は、1:2〜2.5と言われている。
1万円得する機会と、2.5万円損する価値は同等である。
また、金額が大きくなるほど損得感覚は小さくなる。
→5000円と3000円の2000円差と、
195000円と193000円の2000円差では感覚が違う。
マーケティングテクニック37選
https://swingroot.com/marketing-psychology/
・アンカリング効果
https://swingroot.com/anchoring-effect/
同じくカーネマンの提唱。
最初に提示された数値や印象が基準になる。
先に受けた知覚が後の知覚に影響を与えること。
「極端の回避性」も手助けし、
松竹梅などの、3段階の物の比較では、真ん中を選んでしまう。
・損失回避バイアス
「何かを得るor何かを失う」という選択する場合、「損をしたくない」気持ちが働く事。
→回避する方法は、
1.フィア・アピール(恐怖アピール)
この提案を無視すると、こんな大切なものを失うと訴求する事。使い方を間違えると逆効果。
強すぎる恐怖は、耐えられず記憶から消してしまう傾向があるため、弱い恐怖アピールが有効。
2.リスクリバーサル
買い物をする際、最大のリスクである無駄金を使ってしまったという後悔などを取り除くオファーの事。
別の言い方をすると、購入・申し込みをしない理由を取り除くオファー。
「返金保証」や、「無料お試し」が該当。
効果的なリスクリバーサルは、
・この概念がなかった業界・業種で取り入れる事
・ありえないオファーである事。
反応を上げるためには、
・斬新なオファー
・やってみて見極める
・顧客の不安を鋭く解決するオファー
である事。
3.希少性の演出
提案を失う事自体がリスクであると訴求する事。
・授かり効果
1.自分の持っているものを高く評価し、手離したくないと考えること。損失回避。
2.一連の情報の中で、最初のもの、または過去の最良のものに基準をおき判断してしまうこと。過去の情報に引っ張られやすい。
[軽減方法]
1.通常注目しない情報に注意を向ける
買うべき理由や、所有する事で何をするのか
2.参考価格を変える
3.所有していると想像させる
手元に預けたり触らせる
《感想》
以上の効果が働き、結果損している人が多い。
物事の事象を客観的に判断し、常に新しいことにチャレンジし、
お金と上手く付き合っていく必要がある。